ミスコン 【前編】


■ ミスコン(前編) 2003/1/30(Thu)




大学卒業の春、卒業の思い出に何か記念に挑戦してみようかな~



と軽い気持ちであるミスコンに応募した。




全身写真と顔のアップを弟に撮ってもらいポストに投函。



それから1ヶ月近くは経っただろうか。忘れた頃に電話がきた。




書類選考が通り第一次審査、第二次審査、



第三次審査のカメラテストまでなんだかきてしまった。




第三次審査会場には50人位いただろうか。



一人で審査会場に来ている人の方が少なくマネージャーらしき人がついて来ている人が多かった。



既にタレントなのだろうか。




ド素人は私をいれて数人だけだったようだ。




水着に着替えて一人ずつ別室に呼ばれた。




大きな白いカーテンがかかっているような壁にライトがあたっていてカメラがセットされていた。




音楽が流れる。カメラが回る。





「じゃ。動いてみようか~」 と カメラマン




へ?動くって・・・どんな・・   と私、心の中で思う。




「音楽にあわせて踊ってみて~」 と カメラマン




踊るのか・・こんなんでいいかな・・と思いつつも



音楽がなるとダンス大好きの私は身体が自然に動き出し気分よく踊っていた。





「あぁいいね~そうそう!髪かきあげてみようか~」 と カメラマン




笑顔で髪をかきあげながら踊っている。




ありえない。意味もなく笑ってる。なんだ?あたしw





「いいよ~まわってみようか~」 と カメラマン




言われるがまま私はぐるぐる回っていた。




どう考えても犬だ。




 「すごくいいよ~」 と カメラマン





この言葉にいい気分になりすごい笑顔で髪の毛をかき上げながら



ぐるぐると私は犬のように回り続けたのだった。





水着でなど踊ったりしたことは今までなかったが



音楽がかかっていたことが私をリラックスさせたようで楽しげに踊っていたに違いない。





そして一週間後に第三次審査結果の連絡がきた。




「第三次審査合格しました。第四次面接審査がありますので


私服と水着を持って当日会場にいらしてください。」




素直に嬉しかった。




ダイエットしなきゃと思っていたが



思っただけで しなかった。



そして私は特別ダイエットもせずいつもどおりに食べて過ごし



とっても健康体のまま第四次審査に臨んだ。





第四次審査で披露する特技は自分で作詞作曲したものを歌いたかったが



ピアノが用意できないとのことだったこともあり、それならばと、



ちょうどその時習っていたジャズダンスをを踊ることにした。





「ではダンス用のテープを持参してきてください。」





と言われ当日




水着、ダンス用テープ、ダンスウェアーを用意し第四次審査会場へ向かっていった。






                       つづく・・・・