今　今　あなたのその両手に咲く　一輪の花びら

この手のひらにそっと映してみても　あなたが見えない

この胸　その胸の鼓動に　そっとそっと　近づいて離れる

行かないで　約束　あのソラの向こうの

はかない影を　追いかける君　

今は　そっと　私は見守っているから　いるから

いつかは　いつかは　

『傍にいて』

今　今　あなたの瞳の奥にやどる　夢を抱きしめて

遠く遠く果てない旅路のソラに　羽ばたく　ひとつの羽根

逃げないで　約束　あのソラの向こうの

儚い影を　追いかける君

今は　そっと　私は見守っているから　いるから

いつかは　いつかは　

『抱きしめて』

今　今　あなたのその背中に　そっと私の雫を

この胸　その胸の鼓動に　そっとそっと　生まれる愛を

今は　この手に

抱きしめて　凍らせる

君の破片を

今はこの手に　　　　　　　　

１、あなたの　言葉は　千を折り
　わたしの　奥へと　流れ狂う　夜空へ

数多（あまた）の言葉は　宙に舞い
　わたしの　嘆きを　一粒月に　浮かべた
　
　
　カナシミなんかじゃない
　ただ・・サミシイだけ
　それだけ・・

２、あなたの　足跡　地図を折り
　わたしの　未来（あす）へと　踊り狂う　夜空へ

数多（あまた）の　靴音　転げ堕ち
　わたしは　吐息を　ひとひら月に　浮かべた

　サミシイだけじゃない
　ただ・・アイタイだけ
　それだけ・・

　不安と静寂と月の檻の中
　　　わたしは　丸まった　猫になる
　　　　少しだけ　ほんの少しだけ　愛をください
　　　　　　昨日より　もっと　あなたを忘れるため

３、ふたりは　泳いだ　闇の中
　ゆれてる　魚の　群れにはぐれ　夜空へ

この世に　もうひとつ　星があれば
　わたしは　あなたに　出逢う月光（ヒカリ）　ｻがぁ～探すだろう　

　アイタイだけじゃない
　ただ・・ワスレタイだけ
　それだけ・・

　刹那さと忘却は月の檻の中
　　わたしは　丸まった　猫になる
　　　少しだけ　ほんの少しだけ　愛をください
　　　　明日より　もっと　あなたを忘れるため

はらはらと舞う　この道の果てに僕ら 
いつも何かに手を伸ばし　ゆくよ

ゆらゆらと啼く（なく）　カゲロウにもまれながら 
乾いた夜空に手を伸ばし　ゆけば　

地平線に浮ぶ　ちっぽけな影 
追いかけたらそこには　僕ほどの幅の 
光が差していた

※僕はゆくよ　僕だけの赤い桜を探して 
ひとりじゃない　それぞれの光が集まれば

君もゆける　君だけの赤い桜を探して 
ひとりじゃない　それぞれの光が集まって ※

一人一輪（ひとり・いちりん）　大輪の赤い桜

さらさら流るる　この河行方に僕ら
もがき何かに掴まって　泳ぐ

あかあかと咲く　太陽に似た月溺れ
家路を急ぐ渡り鳥と　泳ぎ

水平線に浮ぶ　ちっぽけな船
追いかけたらそこには　僕ほどの幅の
光に揺れていた

僕はゆくよ　この青い空に翼を見つけて 
ひとりじゃない　ここからいつも始められる

君もゆける　その青い空に翼を見つけて 
ひとりじゃない　そこからいつも始められる

※～※

一人一輪　大輪の赤い桜

僕はゆくよ　この狭い僕の胸をさらけ出し
ひとりじゃない　ここからいつも始められる

君もゆける　その狭い君の胸をさらけ出し
ひとりじゃない　そこからいつも始められる